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今日の産婦人科クリニックの給食は、これといって特徴のないメニューですが、これにもワケがあります。
分娩という大仕事を終えた直後は、食欲とは裏腹に、食べたくても食べる体力がないことも・・・。

 

そんなときは、ごくごく普通の、これといって特徴のない見慣れた料理でリラックスして食事をしてもらえれば。。。と思い、この献立を考えました。

 

とはいえ。
栄養面では期待できる効果がいくつかあります。

 

●食品数
一日(3食)で30品目摂るのが目標なのですが、この1食だけで31品目の食品を摂ることができます。食品数が多いと栄養のバランスをとりやすくなります。

 

●食物繊維
一日(3食)の目標が18g以上ですが、この1食だけで26.2gもの量を摂ることができます。
食物繊維は血液中の余分なコレステロールを吸着して排泄してくれるので血液がサラサラになる効果が期待できます。
母乳のもとになる血液がサラサラになれば、おっぱいがよく出るようになることも期待できるというわけです。

 

●カリウム
前述の食物繊維が多く摂れる理由としては、野菜やきのこをたくさん使っているからなのですが、これらはカリウムという成分も多く含む食品です。
カリウムは体内の余分な塩分を尿とともに排泄してくれるので、料理の味付けを強引なくらい味気ない薄味にしなくても体内の塩分量のコントロール機能が期待できます。同時に細胞内外の水分のバランスを整えるのでむくみの解消も期待できるでしょう。

 

妊産婦さんだけでなく、高血圧の方にもおすすめのメニューです。

 

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《2016年6月29日 昼食の献立》

 玄米ごはん
 さつまいも汁
 鮭のムニエル
 ほうれん草のしらす和え
 筑前煮
 りんご

カロリー 806kcal ( 2300kcal )
たんぱく質 37.6g   ( 70g )
脂   質 16.2g   ( 50~77g  )
炭 水 化 物 132.6g  ( 290~350g )
食 物 繊 維 26.2g      ( 18g~)
鉄          4.5mg   (  8.5~9.0mg)
食塩相当量   4.1g     (  ~7.0g)
食   品   数 31       ( 30 )
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カッコ内は「授乳婦(18~49歳)一日のおおよその目標値」