“名探偵コナン” のふるさと北栄町(鳥取県)にて東伯郡小学校PTA連合会運営研究会が開催され、その研究会のプログラム中の講演会に登壇させていただきました。
演題は『メディア依存回避のための食育』です。

 
2018年、WHOが「ゲーム依存」を病気と認定しました。
スマホなどのゲームのやり過ぎが日常生活に支障をきたす依存症が「ゲーム障害」として国際的に疾患として認められたというものです。
 
このほか、子どもとメディアとの関わりには、コミュニケーション力の低下、視力の低下・異常、いじめなど、多くの問題を抱えています。
これらの問題を回避すべく、子どもたちがスマホやタブレットに触れている時間がないくらい打ち込める “好き” や “得意” を見つける手段のひとつとして 食育を提案させていただきました。
 
「料理」は五感を育みます。
いろいろな食べ物を見たり触れたり、様々な道具を使って切ったり煮炊きし、できあがった料理を食べることで感じたことは、心に刻まれ、それが好奇心や探究心へとつながり、知識欲を満たすための学習意欲へと変わることが期待できます。
 
作る料理は特別なものでなくて良いのです。
料理のスキルアップが目的ではないのですから。
何を作るのかではなく、そのプロセスが大切。
 
友だちや兄弟姉妹と一緒に「一食分の食事を作る」こともおすすめです。
理由はいくつかあります。

 
1)一緒に料理をする過程でコミュニケーション力や協調性を身につけることができます。
 
2)複数の料理を作る際には、様々な作業を同時に進行するので、考える力や手際よくするために工夫する力を身につける訓練になります。
 
3)事前に計画をたてることは「いつ、どこで、誰が、何を、何のために、どうやって」を子どもなりの思考で明確にすることができ、良かった点や こうするともっと良かった点を話しながら楽しく食べてそれを次に活かせば、問題を解決する力が身につき、PDCAサイクルの考え方を身につけることにもつながるでしょう。
 
つまり「料理」は、子どもたちの “好き” や “得意” を見つけるきっかけとなるだけではなく、学力向上や人間力形成にも役立つと言えるのではないでしょうか。
 
“好き” や “得意” は、必ずしも料理を通じて… でなくて良いのです。
スポーツでも工作でも、お父さんお母さんの得意なことを通じて親子でふれあう機会が増えることを願ってお話しをさせていただきました。
 
 

 

管理栄養士 石賀安枝