もうすぐ桃の節句「ひなまつり」ですね。
「ひなまつり」ならではの食べ物には「ひし餅」や「雛あられ」、「白酒」、「ちらし寿司」などがあり、色とりどりで女の子の節句にふさわしい華やかさ。
ところで、「ひし餅」は三色が一般的ですが、この色の順番を間違えずに言えますか?
正しくは、上から順に、「ピンク」「白」「みどり」となっています。
これらは “桃の花のピンク” “雪の白” “大地のみどり” を表しているという説もあるとか。
雪どけの大地から新しい芽がでて、桃の花が咲く。 春らしい風景が目に浮かぶようですね。
また、江戸時代からひなまつりのお供え物となったとされている このひし餅。
色づけに使われている食材には健康への効能も期待されていたようです。
ピンク色のおもちには解毒作用があると言われているクチナシが、白色のおもちには
血圧を下げると言われている菱(ひし)の実が、みどり色のお餅には造血作用があると
言われている蓬(よもぎ)が使われていたのだとか。
風情を表現するだけでなく健康をも大切にしたとされる 先人たちが生んだ「ひし餅」。
先人たちの知恵はまさにベジスタの理念そのもの。
行事食は大切にしたい食文化のひとつですね。