この日の賀茂保育園の給食。美味しくいただきました。

この日の賀茂保育園の給食。美味しくいただきました。

 

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やっち先生が鳥取県の三朝町にある賀茂保育園で講演をさせていただきました。
テーマは「人権」。 演題は「心を育むお料理」。

 

「人権」と「食育」とは一見かかわりがないように思われますが、実はそうでもありません。

 

子どもたちが自分で包丁を使って切った野菜の形がやたら大きすぎても、丸めたおだんごの形がいびつでも、それは子どもたちにとって立派な作品。
子どもたちが慣れないながらも自分の手で作り上げたものに、大人が手を加えることは、子どもたちの本来持っている才能や創造する力の芽を摘んでしまうことになる可能性もあるといった内容についてお話させていただきました。
型にはまってしまった大人たちの都合や理想を押しつけることで、子どもの個性や好奇心を奪ってしまう権利は、たとえ親といえども、誰にもありません。

 

話は変わって。
この賀茂保育園は食育に熱心な保育園で、参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。
給食に使われている野菜は、地元の農家さんから直接届くのだそうです。子どもたちが野菜を育てたり、それを食べたりといった取り組みもされてます。

 

また、毎月18日を郷土料理の日として決め、地元の野菜を使った給食を食べるとか。
興味深いのが、三朝町の保育園、小学校、中学校の栄養士さん調理師さんで案を出し合って献立を決め、この日に共通の献立としてそれぞれの給食で出されるのだそうです。このほか町全体で取り組まれている食育の話をお聞きしました。

 

美味しいたべもの、美味しいお水、日本一ラジウム含有量を誇る温泉や日本遺産である三徳山といった観光資源などなど、環境に恵まれた三朝町の食育の取り組み、素晴らしいですね。

 

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