今年も市川市立第一中学校(千葉県)にて「一中フェスタ 地域から学ぶ2019」が開催されました。
4回目の参加となる今回も「目指せ!野菜・果物マイスター」講座を担当させていただきました。
今回はより多くの野菜を手に取って見てもらえるよう、これまでよりも多くの野菜を準備し、食べ比べにより、食感や味覚の違いを感じてもらえる内容にしました。というのも、私が勤務している小学校の給食時間に
「これを減らしてください」
「みどり色のが嫌です」
といった声をよく耳にするのですが、これに対して
「これって何か知ってる?」
「みどり色のって何?」
と尋ねても答えられません。
どんな食べ物(野菜)かどんな味がするのかを知らないで食わず嫌いをする児童が多いことに驚くことが多く、このまま中学生になっている生徒も中にはいるのではないかと思ったからです。
給食が美味しい美味しくないの前に、食材を知らない、様々な調理方法で作られた料理を食べたことがないなど、食体験の少なさが食わず嫌いに繋がっているのではないでしょうか。
フェスタ終了後のアンケートには
「私はよく給食や夜ご飯で、野菜を好き嫌いするのですが、この講座を受講して嫌いな食べ物にも挑戦してみようかなという気持ちになりました」
「嫌いな野菜に興味を持った」
「夕食の野菜を気にして食べようと思った」
「これからの食生活にいかしたい」
など野菜に対する気持ちの変化が見られるコメントがたくさんあり、とても嬉しく思いました。
余談ですが、小学校の給食のときに
「これ(例えばほうれん草)が嫌です」
という児童には
「これはほうれん草だよ。冬の今が甘く感じて美味しいんだよ」とか「風邪に負けない強いからだを作ってくれるんだよ」
と声がけするようにしています。
野菜ソムリエ 食育インストラクター
加藤みどり