「美肌を目指すことは健康を維持すること（１）」のつづき
（前回の概要）
　私が食事で意識しているのは「血管と血液をできるだけ良い状態に保つこと」と
「細胞を傷つけないこと」。
それは「見た目が老けてしまうのが怖いから。」。
そして、体の中に入ってきた病原菌やウイルスが細胞の中に侵入しないようにして健康を維持するため。
　そのために実行してるのは、外食・中食・冷凍食品・インスタント食品を避けることではなく、毎日野菜をしっかり食べること。我が家では、メインのおかずをスーパーのお総菜に頼ることがあっても生野菜と温野菜の料理は必ず作って夕食に取り入れるようにしています。
　その目的は、生野菜からはカリウムとビタミンCを、温野菜からはビタミンA、Eを、また「生」「温」に関わらず、野菜に含まれる色素成分と大量の食物繊維を摂取するため。
■カリウムは･･･こちら

■ビタミンCは･･･こちら

■ビタミンAは･･･こちら

■ビタミンEは･･･こちら

（つづきはココから↓↓↓）

 
■色素成分は
お茶のカテキンやワインのアントシアニンで知られているポリフェノール類やβカロテンやリコピンなどのカロテノイド類が有名ですが、なんといっても注目すべきは活性酸素の除去に役立つ抗酸化作用。
これは栄養素ではなく、栄養素に似た働きとして注目されている機能性成分で、その中でも野菜の色素は「フィトケミカル」とも呼ばれています。
くどいようですが、抗酸化作用により除去される活性酸素は、細胞を傷つけてしまうので、放置しておくと体の中も外側も老化を早めてしまうのです。

 
■食物繊維は
食物繊維は血液中の余分なコレステロールを吸着して体の外に出してくれます。
だから血液がドロドロになるのを防ぐことが出来ます。
ドロドロ状態が続くと、掃除をしていない排水溝の様な状態になり、肌もベタベタになったり、ザラザラしたり、ブツブツが出てきたり･･･。
肌に大敵なだけでなく、サラサラの血液にしておかないと血管が詰まって破裂してしまう原因にもなりかねません。
 
また、これは最近広く知れ渡ってきましたが、食物繊維は胃の中で膨らんで早く満腹感を得られるだけでなく、血糖値（血液中の糖の量を示す値）の上昇を緩やかにしてくれます。
これと美容がどう関係するのかというと･･･、ずはり肥満予防。
血糖値が急激に上昇すると、インシュリンと呼ばれるホルモンが大量に分泌されます。
このインシュリンは、血液中の余分な糖を脂肪に変えて、体の中に蓄えてしまうのです。これが体脂肪。
 
以上のことから、美肌のために体の内側も外側も老化を遅らせる努力をすれば、ウイルスなどの病原菌が細胞に侵入して感染することも予防できるので、「毎日野菜」で「毎日健康」が実現できる、というわけです。
ですから、栄養素についてあれこれ詳しく理解できなくても大丈夫。　ただ毎日、生野菜の料理と温野菜の料理を食べる習慣をつけることが美肌と健康維持への近道となるのです。
 
 

（記：管理栄養士　石賀安枝）