栄養学が分からなくても、栄養摂取コントロールはできる」のつづき
 
(前回の概要)
私が食事で意識しているのは「血管と血液をできるだけ良い状態に保つこと」と
「細胞を傷つけないこと」。それは「見た目が老けてしまうのが怖いから。」。
そして、体の中に入ってきた病原菌やウイルスが細胞の中に侵入しないようにして健康を維持するため。
 
そのために実行してるのは、外食・中食・冷凍食品・インスタント食品を避けることではなく、毎日野菜をしっかり食べること。我が家では、メインのおかずをスーパーのお総菜に頼ることがあっても生野菜と温野菜の料理は必ず作って夕食に取り入れるようにしています。
 
その目的は、生野菜からはカリウムとビタミンCを、温野菜からはビタミンA、Eを、また「生」「温」に関わらず、野菜に含まれる色素成分と大量の食物繊維を摂取するため。
 
(つづきはココから↓↓↓)
 
 
生野菜、温野菜から意識して摂っている栄養素のいろいろ。
この栄養素に期待していることをあれこれ・・・。
 
カリウムは、
必要以上に摂りすぎた塩分を体外に出してくれます。
加工食品や中食(スーパーのお総菜など)は塩分が高め。こういった食品に頼るときや濃い味付けの料理を食べるときは、特にカリウム摂取を意識して野菜をしっかり食べることで塩分過剰を心配する必要がなくなります。。
カリウムは水に溶けやすく熱に弱いので、煮炊きするより生で食べる方がより効率よく摂ることができます。
無理に薄味を心がけなくて済むのも嬉しいですね。

 
ビタミンC
ビタミンCはストレスと闘ってくれるホルモンの材料になるのでストレスに対抗するためには欠かせない!!
熱に弱いので生で摂ると効率よくたくさん摂れます。
また体の中に貯めておくことができないので、一日でも欠かすとなんだか私は不安になります。
 
また、ビタミンCは活性酸素を除去するのに役立ちます。(抗酸化作用)
活性酸素は細胞を傷つけて水分を失わせ、肌のハリとうるおいを奪う憎い奴
血管の壁も傷つけるので、偏った食事で硬くなったりもろくなった血管の出血の原因になります。(たとえば脳出血)
活性酸素を減らすことを意識すれば、体の内側と外側の老化を遅らせ、病気も予防できるというわけ。
 
ちなみに、「活性酸素」は呼吸している限り体内で発生しますが、大気汚染、紫外線、喫煙、アルコール、ストレス、運動、寝不足でも増加します。
もちろん自分の体の中にどれくらい「活性酸素」が体の中にあるのか分かるわけでもなく、血管や細胞が傷ついているかどうかなど知り得ないわけですが、これは実際に野菜を欠かさない生活あるいは、野菜のない生活をしてみれば、体調の違いを体感できると思います。もちろん前者をおすすめします、比較しなければ分からないのでどちらも体験してみることで結論が分かるでしょう。
 
ビタミンA
細胞の壁を強化してくれます。細胞壁がしっかりしていれば細胞の中の水分が保たれお肌のハリが維持されます。
また、美肌の話ではありませんが、体の中にウイルスなどの悪い菌が入ってしまっても、細胞の中まで入り込んで感染、増殖してしまわないようにするためにも細胞の表面はできるだけ強化しておきたいですね。
病原菌の入り口になるのは主に目、鼻、ノドですが、この入り口の粘膜を強化してくれるのもビタミンA。
だから2段階のブロック機能があると考えて、ビタミンAを多く含む緑黄色野菜を食べるようにしています。
 
ビタミンE
ビタミンCと同じく強い抗酸化力を持ちます。
細胞が老化するのを防ぐ働きがあるのでアンチエイジングに不可欠な栄養素。
 
これらビタミンA、ビタミンEは脂溶性ビタミンと呼ばれ、油との相性が抜群。
油が加わることで苦みが抑えられて味が良くなるだけでなく、吸収もアップ。
だから、調理で油を使うことにためらいを感じなくてすむのが嬉しいですね☆
 
(「美肌を目指すことは健康を維持すること(2)」につづく)
 

(記:管理栄養士 石賀安枝